薬とクスリの違い 故 真弓定男医師
2024/10/7
食事療法を学んできて、なかなかしっくりこなかった言葉が「食べものは薬になる」ということ。
わたしはもう20年近く薬を飲んでない。その前は生理痛がひどかったので、生理の時には飲んでいた記憶がある。
ともかく、わたしにとって薬は薬。なにか体に不具合が起きた時に、飲むもの塗るもの。
そして、食事は美味しいものであり、集う時間であり、弾む会話に笑い声、お酒も進んで(笑)…全部ひっくるめての食事。作る時間から楽しくて、仕事終わりに夕飯を作る時間は、わたしにとってなくてはならない癒しの時間。
そんなわたしにとって「食べものは薬になる」というのは、どうも解せなかった。
言わんとすることはわかるのだけど、心が付いていかなかった。
そんなとき、故 真弓定夫医師の言葉を目にして、ちょっと落ちた感じがした。
その言葉をご紹介。
ーー薬とクスリの違いーー
「病気というのは自分で治すわけですから、カタカナの「クスリ」っていうのは薬局とか多くの診療所に置いてあるクスリですか、あの人間が作ったものです。そうじゃなくて、本当の意味で言う「薬」っていうのは字をご覧になればすぐわかるように、薬の上には草があるわけ、下には木があるわけですよね。木というのは、果物、木の実ですよ。草というのはご飯、野菜、海藻類ですよね。そういうもので医者に行かずに「薬」を使って治すのが本来の形です。そうすると、果物木の実を少量、下にありますからね、上にある草、ご飯、野菜、海藻をたっぷり使って、体を「楽」にするのが薬だということ。」
真弓先生がおっしゃっているのは人間の話ですが、「体を楽にするのが本来の”薬”」はわんちゃんも一緒。体に合うものを食べて身体を楽にするのが薬。わたしが思っていた病院や薬局で買うものはクスリだったんだって、ようやく私の中での”薬問題”が流れはじめた😃
薬とクスリの違いを説明されたあと、このように続けられています。
「患者さんたちが考えているのは、医者が病気を治すというような考え方してますね。そんなことはありえないんです。病気というのは自分で治すわけですから。それを医者が手助けをする。だからあくまでも補助的な観点で。もし、来た患者さんが誤った生活環境にあるならば、その生活習慣を正すようお話しします。」
これも、わんちゃんも一緒。病気は愛犬が本来持っている力で治すもの。その補助や手助けをするのは飼い主さん。その更に先に獣医さんが居る。病気というものに縁遠く、健やかに日々過ごしているか、愛犬の様子を観察し、食事や身体のケアをするのも飼い主さん。わんちゃんは喋れないというけれど、喋れていると思う。あとは、飼い主さんがアンテナを合わせて理解することかなと。その感度とチャンネルを合わせていくのは、どの飼い主さんもできることだし、すでに日常的にされていることだと思います!
ちなみに、わたしは未病という言葉も苦手。病気があることを前提にしているようで…😅
未病を防ぐために、今を生きているわけではなく。健やかに生きるために今をちくわと生きていると思っています。いろいろ言葉へのこだわりが多いわたしです(汗)